御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
電話を切ったあと、私はしばらく動けなかった。

私がニューヨークに行った後、そんな話を二人でしていたなんて…。

話はつけたなんて言ってたけど、まさかだった。

私はどれだけの大きな愛で支えられていたのだろう。

少しも寂しさなんて見せないで…
大河はずっと。

帰ったあの日、大河は初めて弱音を吐いた。
寂しかったと。

有給たまってるし、だとか、金あるし、だとか軽く言っていたけど、全部私が気を使わないように言ってくれてたんだ。

きっと休みを取るために、仕事を必死でこなしてたに違いない。

今回帰国するために飛行機に乗ってわかった。
パパも言ってたけど、こんな長時間の距離を私と過ごす一日の為に隔週で来ていたなんて凄いと思った。
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