御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「なるほどね。天音んとこは週一?」

「週二。月と木曜日。なんか毎日最初は来てたんだけど私専業だし、それは断ったの」

「もしかして土井さん?」

「そう! 土井さん! パワフルな感じの」

ははは。同じだった。

「わかるわ」

「てか聞いた? 授賞式」

「聞いた聞いた! ドレス準備しなきゃね!」

「だから。てか、結さん! 私昨日知ったの!」

「あははは。そうなのよ。私何年も黙ってんのかなり辛かった」

「トップシークレットなんだもんね」

「そう。本当に身内しか知らないみたいだよ?」

「徹底してるんだね」

「本当にね」

そんな事から始まって、ベラベラ話し込んでいればすっかり三時間が過ぎた。

「それじゃまたね!」

「うん! またね!」

部屋に戻ると土井さんは跡形もなく消えていて、テーブルに一枚紙が置いてあり報告書になっていた。

なるほど。

こういう感じなのね。

大河と話しとかなきゃだな。
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