御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そしてその夜さっそくご飯を食べながら話しをすると、ここには火曜日と金曜日に来ているらしかった。

「このままお願いしてていいか? 春香が嫌じゃなかったら」

「私は全然」

「おけ。驚いたろ。すっかり忘れてたわ。俺今日はニューヨーク行く予定だったしな」

「パパにね、聞いたよ」

大河は苦笑いする。

「本当にありがとう」

私は頭を下げた。
そして下げたまま話す。

「本当に、本当に。付き合う前から半年もパパを説得してくれて。その後もたったの1日過ごす為に何時間もかけて飛行機乗って来てくれて。ここの家だって、スリッパから何から何まで揃えてくれててっ…」

ついに泣いてしまった。
泣くつもりじゃなかったのに。

すると大河は立ち上がって私の所までくるとしゃがみ込んで私の顔を覗く。

「春香…。俺を見て」

私は大河を言われた通りに見る。



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