御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
翌日、なんと大河は既にご両親からサインをもらっていて残るは私とパパのサインだけの婚姻届をテーブルに置いた。

「はい。書いて」

「あ、はい」

私は緊張しながら凄い綺麗な大河の字の隣に名前を書いていく。

「おお。なんだ春香、字上手いな」

いやいや、それ大河が言うか?

「大河の字、先生みたい」

「俺、先生してたよ。大学ん時、家庭教師のバイトしてた」

「バイト? バイトなんてしてたの?」

「は? してたよ。高校ん時も」

「え?」

「働かざるもの食うべからず」

以外だった。

「まぁ、人よりは小遣いは多かったろうけどな。ははは。それはそのまま親に預けて、投資に回してもらってた。だから、普段の遊び代はバイト代で賄ってたぞ。俺だけじゃないけどな。みんなそんな感じだったぞ?」
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