御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そんな事を言いながらまた走らせる。

春香目立つんだよなー。
やっぱり女だしな。
見るよなー。

「なんかみんな春香見てて妬くわー」

「えー? 女の子はみんな大河の事見てるよ。妬けるー」

「思ってねぇだろ」

「思ってるよ! ヤキモチやきだよ大河に関しては」

「おお。そりゃ嬉しいな。」

「ニューヨークでもナイスバディの美人に何回も投げキッスされてたじゃん」

ははは。
そうだったな。
ありゃ参ったわ。

「全然嬉しくなかったぞ」

「どうだかねー」

「お前もだろ? イケメンにニコニコして」

「いやいや、あれは大河の事カッコいいねって褒められたから笑っただけじゃん」

「ははは。おし、一旦ここら辺で止めるか?」

「そうだね」

二人でバイクを停めてお揃いのキャップを被る。

白のティシャツと黒のパンツで。
春香も真似してきてさすがに笑った。
カップルコーデしちゃお。とか言って。
< 189 / 270 >

この作品をシェア

pagetop