御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「あんまり可愛いのなかったね」

感じも良くなかったしな。
どうせ買うなら気持ちよく買いたいよな。
一生付けるものだし。

そんな感じで数店舗回るもあまりいいものに出逢えない。

やっぱりここか?

俺はそっと腕時計を外した。

「ここ行こう」

ここなら大丈夫だろ。

「ここ? ここはちょっと高いんじゃ…」

「行ってみよう。一生つけるんだから気に入ったの買おう。ここの見てたろ?」

「え? なんで知ってんの?」

「テーブルにカタログ置いてあったろ」

「いや、それは…天音がくれて」

しっかり折り目ついてたぞー。
俺もチラッとしか見てないけど良さそうだった。

「行ってみよう」
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