御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「大変お待たせ致しました。お客様にはこのあたりがお似合いかと」

そう言って数点持ってきた中には、春香が見ていた物も入っていた。

春香も表情を明るくする。

「それから、こちらは先日入荷したばかりのものでして、まだ店頭にも並んでおりません」

そう言ってもうひとつ出した。
これもなかなか良さそう。

春香を見れば目がキラキラになっている。
わかりやすいな。

「これがいいかも」

「俺もそう思う」

「とてもお二人にお似合いだと思いますよ」

そして手に取り見てみる春香。
カタログで気になっていた物も見て、結局店頭に並んでいない方に決めた。

「では、出来上がり次第すぐにご連絡いたします。ありがとうございました」

「ありがとう」

「ありがとうございました」
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