御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「いいの見つかって良かったな」

「うん! ありがとう! 楽しみっ」

そして俺は後日すぐに昼休みの時間にまた店に行く。

「いらっしゃいませ」

店長は俺を見るなり少し驚いた顔をする。
今日はスーツだしな。

「か、神楽様? 至らない点でも何かございましたでしょうか?」

「ああ。違うんだ。実はもう一つ頼みたくて。内緒で婚約指輪もプレゼントしたいんだ」

「それはそれは。重ねてお使いになりますか?」

「主流は?」

「最近は普段使いされる方も増えております」

「なるほど」

そういうとすぐに良さそうなものをまた後ろから出してきた。

「あの…こないだといいあれなんですが…当店ですと見合う商品はこの辺りかと。普段は店頭には出しておりません」

やっぱりこないだも気づいてたのか。
腕時計外してたんだけどな。
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