御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
思わずクスッと笑ってしまう。

「先日も雰囲気がただならぬ感じがして。奥様もとても美しい方で、羨ましい限りです」

「ありがとうございます」

数点出してもらった中から選ぶ。

「これだとこないだのと合いますか?」

「はい。実はそちらはこないだの物と合わせて使えるように一緒にデザインされたものでございます。よくお気づきになりましたね」

そう言って重ね付けした時の写真を見せてくれた。
なかなか良さそうだ。

「家事をしてる時も大丈夫ですか?」

「ええ。シンプルなデザインですし、引っかかりも少ないタイプになります」

「それじゃこれにします」

「ありがとうございます。奥様もきっとお喜びになると思います」

そして婚約指輪も無事に選んだところで店を後にした。
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