御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
すると少したってから春香が入ってきた。

お。やったね。

「洗った?」

「いやまだ。浴びてただけ」

「座って」

俺は大人しく座る。

すると丁寧にシャンプーをしてくれる春香。
マジで優しい。

泣きそうだわ。

そして背中も洗ってくれる。

「前は自分で」

え。

「やってよ」

「やだよ」

「なんで」

「んじゃ普通にしてよ」

「気にすんな。生理現象だ」

結局、春香は笑いながら洗ってくれた。

「ククククっ」

「ねぇ! 揺らさないで!」

「ははははは! わり」

ダメだ。面白いわ。

「ありがとな。んじゃ次は俺」

シャンプーもトリートメントもして身体を洗う。

「大河…、ふ、普通にしてよ」

「ん? 普通だろ」

胸の頂点の蕾をキュッとつまむ。

「んっ…」

睨まれた。

「なんでこんな尖らせてんだ?」

後ろから抱きしめるようにボディーソープで身体をなぞる。

「そ、そんな触り方…するから…」

「どんな?」

顔だけ振り向いた春香にチュッとキスをすれば、当たり前のように深まる口付け。

広めの風呂場にキスの音が響き渡る。
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