御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「大河、お待たせ」

「綺麗すぎ。こことか、誰にも見せたくないな」

そう言って胸元を指差せばクスッと笑われる。

「もっと大きくても良いよね」

なんて言ってる。

「いや今くらいがちょうどいい」

なんなら十分過ぎるくらいある。
細いのになんで胸があるのか謎だ。
最高。

「大河がそう言うなら、いいか。大河のだもんね?」

挑発してんのか? コイツは。

「あんまり可愛い事ばっかりこんな所で言って大丈夫か?」

「え? なにそれ」

あ、無意識だったの?

「クククク、ベッドで鳴かせたくなる」

耳元で言ってやれば、バッとこっちを見る春香。
すると少しだけムッとした表情に変わった。

「ねぇ。私も我慢してるのわかる? あの秘書みて、平気なわけないでしょ?」

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