御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そうだった。
忘れてたわ。

「帰ったら嫌ってほど甘やかしてやる」

「私の事だけ見て」

そう言ってギッと睨まれた。
おお。これは可愛いわ。
膨れちゃってるよ。

「なぁ。可愛すぎるわ。帰るか?」

「いやダメでしょさすがに」

なんとかパーティーを乗り切り俺たちは家に帰るなりキスをしながら寝室へと雪崩れ込むように入った。

服を脱がせる時間すら長く感じてしまう。
早く繋がりたくて。

でもこの時間を長く味わいたいとも思う。
身も心も俺でいっぱいにして、不安や悲しみなど全部取り除いてやりたい。

俺はひざまづいてドレスのスリットからでる綺麗な脚にキスを這わせる。
舐めて吸い上げて、一つずつ愛を込めて。

「んっ…」

俺の髪を頼りなく掴んでくる。
そしてそのまま下着を下にズラした。

「こんなの履いてたのか?」

それはほとんど下着の意味を成してないようなTバックだった。

「下着の線が出ないようにだよ」
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