御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「もうっ…溺れてるっ…」

ヤキモチを焼いて文句を言うその唇も、俺を睨むその瞳も全て愛おしくて奪ってしまいたい。

「春香だけ…こんなに俺を…おかしくさせるのは」

春香はその綺麗な瞳に涙を浮かべて俺の顔に手を伸ばした。

「愛してる」

「本当にお前は…」

ガンと突き上げる。

「俺にどうして欲しい?」

脚を持ち上げ腰を浮かせると更に奥へと向かう。

「あっ…深いっ…」

「でも好きだろ? お前はここをこうすると…可愛い声で鳴くんだ…クッ」

「やっ…」

「ここは…俺を離す気はない…みたいだけど?」

ヤバいな本当に。
一瞬でも気を抜けない。
春香の妖艶な姿から目が離せない。
春香もまたずっと俺を熱のこもった瞳で見つめる。

「溺れてっ…」

ガンとひと突き貫くように腰を打ち付ける。

「とっくに溺れてる」

そう言ってキスをすればまたキュウっと締め付けがキツくなる。

「春香っ…」

「大河っ…」

その後も唇が千切れるほどキスを交わし、身体を重ねようやく眠りについた。
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