御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
朝のアラームで目が覚め、直ぐに止める。

隣には俺の愛しい春香が御伽話のお姫様みたいな寝顔で眠っている。
生きてる? ってくらいに静かに。

起きてる時とのギャップにまた愛しさが増し、眠る春香の唇にキスをする。

「ん…」

春香は気付いたらしく目をゆっくりとあけた。
本当に眠りから覚めたお姫様のように。

「おはよう」

「おはよ」

春香は毎日俺と同じ時間に起きてくれる。
さすがに昨晩のように抱いた朝くらいはゆっくり寝ててもいいのに。

「寝てていいよ」

「やだ」

やだってか。
そう言って俺の胸に顔を寄せて猫みたいに甘えてくる春香が可愛くてたまらん。

頭を撫でてやれば猫が喉を鳴らして喜んでるように満足そうに微笑む。

そしてキスをねだるように顔を俺に向ける。
チュッとキスをするとクスッと笑ってくれる。

「たまんねぇ」
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