御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
シャワーから上がると、春香はガウンを羽織って俺の今日のスーツに合わせてネクタイを選んでくれていた。

「ありがとな」

「好きでしてるだけ」

支度を済ませ、ガウンのままの妖艶な姿で見送られ会社へと向かう。

信号待ちで止まり、ハンドルに顎を乗せる。

はぁ。やべえ。
春香がヤベェ。

これまで一年半付き合ったが、やはり日本とニューヨークだし仕事をしている春香に無理させるのもと思って手加減…
いや出来てなかったか。
ははは。

でも今は同じ家に住みこうして毎朝笑顔で見送られる。

会社が近づき気持ちを切り替え顔を引き締める。

よし。
今日も頑張れる。

帰ったらまた春香が出迎えてくれる。

かわいく笑う春香を胸に抱き車から下りた。

俺の活力は春香から生み出される。
もう春香がいない暮らしなんて考えられない。
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