御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
大河、本当に嫌がってたな。
あんなに冷たい声で話すのか。

怒らせないようにしよう。

大河も怒ったりするらしい。
新たな一面を見た気がした。

会社に行った時、こんなに大きな会社で多くの人たちの上に立ち仕事をしているんだと思ったら、改めて凄い人なんだと感じた。

会社ではあんな顔で働いてるのか。
普段と話し方も表情も全然違う。

私の前では大河っていうただの男になる。
私にだけ。

余計に特別な姿を私には見せてくれてるんだと思うと嬉しくなる。

沼だ。
一度ハマったら抜け出せない。
底なし沼だ。

どこまでも身をまかせ溺れてしまいたいとすら思う。

お風呂から出てキッチンへ向かい冷蔵庫を開けて水を飲む。

朝ごはんもお弁当も準備出来なかったな。
ははは。

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