御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
大河の引き締まった身体を思い出してしまう。

本当に見事なんだよな。
けしてゴツ過ぎず、本当に完璧なバランスの体型だと思う。

それであの顔でしょ?

私こないだ顔面に水吹き出しちゃったわよ。
その後のペナルティは確かに凄かったけど。
ははは。

フッと笑う顔も、くしゃっと笑う顔も。
私を愛おしそうに見下ろす瞳も、何かあれば心配そうに伺う瞳も、全部愛しい。

今思えば、初めて身体を重ねた日もそうだった。
今と同じ瞳で私を見下ろしてた。


既に私はあの時から捕まってしまってたんだ。

そうだよね。
そして私も惹かれてた。

だから悪魔だなんて言ってさ。
変な勘違いして。

その時携帯が鳴った。

"弁当食べたい"

大河からだった。
クスッと笑ってしまう。
可愛い。

"作って持って行こうか?"

"いいの? ありがとう"

ふふふ。
どんな顔でメッセージ打ってんのかな。

"会社ついたら連絡するね"

"もう会いたいわ"

ははは。
こんな事送ってきてクールな顔してると思ったらおかしくて仕方ない。

"私も"
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