御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
バイクだったらそれこそ丸見えだったな。

私もお腹空いちゃったな。
どこかカフェにでも寄るか。

車を停めて、会社からわりとすぐ近くのカフェに入った。
初めて来たわここ。
お昼時でちょっとだけ混んでるけどいっか。

あ、パスタとかあるじゃん。
サンドイッチでもいいな。

えーどうしよう?

悩んでいるうちに順番が来てしまう。

「Bセットとアイスコーヒーで」

結局サンドイッチにした。

「お持ち帰りですか?」

「いえ」

「では席までお待ちします。外の席でもよろしいでしょうか?」

「はい」

外かい。
あちーよ。

まぁいっか。パラソルあるしね。

席に着いて足を組む。
アイスコーヒーだけは受け取ったので、飲みながら街ゆく人を観察する。
みんな汗を流しながらこんなに暑い中早歩きしてる。

店内も改めて見ると中の席も外の席も結構人が多いようだ。

列に並んでるOLがこちらを見て、ヒソヒソ話している。

あー。
これやっちまったか?

ここもしかして神楽のOLさん達のランチ場所だったかな?

目が合ってしまった手前、つい接客魂に火がついてニコっと微笑み会釈をしてしまう。
< 229 / 270 >

この作品をシェア

pagetop