御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
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「それでは今日はここまで。お疲れ様でした」

私はお辞儀をするとマイクのスイッチを切る。

講師をすると決めてから直ぐに五十嵐さんに連絡すると、資料が送られてきた。

やっぱりスケジュールは、以前と変わってなかった。
午前と午後の3時間ずつ、みっちり接客接遇についてや、服のデザインについての講習など行う。

店長になると、新作のデザインの資料が店舗に送られてきてそれに目を通してからスタッフに周知する。

コーディネートなどはもうセンスを磨くしかない。

販売に対する姿勢やブランドの価値をスタッフに教えるのは講師や店長の役目だ。

お客様に一番近い立場で直接関わるのはスタッフだから。
一人一人の意識を高める事でブランドの価値が上がる。

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