御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「どんな感じ? 明日で今月は終わりだよな?」

大河が腕枕をしながら私の髪を大きな手でとかしながら聞いてくる。

「うん。あっという間だった」

「家の事も変わらずしてくれてありがとな」

「そんな、全然だよ。大河も忙しくなったでしょ?」

「まぁ、それなりだな」

絶対忙しいに決まってる。
なのにちっとも疲れなんて見せない。

「大河? 私の前で無理してない?」

大河は動かしてた手を止めて私を見る。
そして目が合うとチュっとキスが降ってきた。

「してない」

「本当に? 大河、我慢するじゃん」

「ははは。確かに前はな。今は全くだ。夫婦になってこうして毎日寄り添ってくれて。それだけで幸せを感じられる」

「私寄り添えてる? わがまましか言ってないんだけど」
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