御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
久しぶりに会った天音はなんだか元気がなかった。

やっぱりあの彼と何かあったんだとすぐにわかった。

そして話を聞けば、天音はあの彼と一夜を共に過ごしたという。

いい記念になったと。
どうせ別な人と結婚するんだから連絡先も聞かなかったと。

これで嫁に行けると。

どの口が言ってんの?
そんな辛そうな顔して。
彼のことが好きだとひしひしと伝わってくる。

でも天音の性格は良く知ってる。
ここで私が何か言ってもたぶん聞かないし、自分の気持ちも私には言わないだろう。

とりあえずその場は話題を変えて、私の免許の話しや料理教室の話なんかをして過ごした。

私も悪魔の事を聞かれたけど何も話さなかった。

なんか口にしたくなくて。
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