御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない


「忙しい忙しい! なんで次々くんのよ!」

「正直そう思ってた時期もありました。ごめんなさい。でも、考え方や受け止め方を変えたら一気に気持ちが楽になりました」

「そして一人一人に丁寧に接客できるの」

「どう変換するかは皆さんの自由です。是非いろいろ好き放題やってみてください。それを見つけるのも楽しいかもしれません」

クスクスと笑顔を見せるスタッフ。
わかってくれたかな。

するとまた手が挙がった。

「あの、プライベートとの両立はどうしてましたか?」

「んー? シフトは週休二日で、隔週で土日祝日もどこかで休めますよね?」

うんうんと返事が帰ってくる。

「休みの日は、それこそ好きな事してましたよ。少し前だけど…、料理教室も通ったし、大型バイクの免許も取りました。ジムにはずっと通ってましたし」



< 243 / 270 >

この作品をシェア

pagetop