御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「恋人とか…」

声が聞こえてきた。

「ふふふ。みんなは恋人いる人も多そうですね。本当に綺麗だし」

笑ってる笑ってる。

「両立というか…、それはそれ、これはこれって、切り替えのスイッチを作れればいいんじゃないでしょうか」

「時間が合わなくてなかなか会えない。そんな時もありますよね。そういう時は思い切って、有給もあるだろうし、休んじゃっていいと思います。デートしてきまーす!って」

「だれか休んでも、店はなんとかなるもんよ。それに、お互い様だと思うの。そういう休みやすい環境をスタッフ同士で作って欲しい」

「休んでリフレッシュした分、店に出た時にまた全力で頑張ればいいんだもの」

近くのスタッフ同士で顔を合わせて頷いている。

「私にも、ニューヨークにいる時、日本に恋人がいました」

みんなは、驚いた顔をしている。

「時差は13時間ね。まるで生活リズムは真逆です」
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