御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「春香ちゃんの、ブランドに対する愛。凄く感じた。ありがとう本当に。YUIのブランドが愛されるのは、春香ちゃんみたいなスタッフのおかげなのよ?」

私はもう堪えきれず涙が出てしまう。

「結さん…」

そんな事を言ってもらえるなんて…
夢みたいだ。

「私、本当に服を作る事しか興味なくて。こうしてデザインに専念できるのはあなた達のおかげ。本当に感謝してるわ。今までスタッフとして全力を注いでくれてありがとう」

「うっ…」

「これからも講師として携わって欲しい。YUIと繋がってて欲しい」

「そんなっ…。私なんかで良ければ全然っ…」

「今日の講習を聞いて、あなたしかいないって確信したわ。これからも是非、お願い!」

大河を見れば優しく微笑み頷いてくれる。

「はい! よろしくお願いします!」

そう言って結さんに涙を拭いて笑顔を見せた。

「きゃー! 春香ちゃん可愛いー!」

結さんは私を締め上げる気でいるのか、物凄い力で抱きついてきた。

く、苦しっ…
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