御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「結ちゃん、結ちゃん。春香、気絶するから」

大河が止めに入った。

「あら。ごめんなさい! あははは! それじゃ、私行くわね! デザイン思いついたわ!」

「あ! ウェディングドレスは任せてね! 今のでだいたいスリーサイズもわかったし! あー楽しみー!」

そう言って、嵐のように去って行った。

大河と顔を合わせる。

「え…」

「あー。今のが噂の結ちゃん」

大河が言う。

「凄かった…。そういえばいたかもしれない天音の結婚式の時」

「存在したろ?」

コクコクと頷いた。

「え? てか大河仕事は!?」

「ん? なんか結ちゃんから連絡きて、それを原田に言ったら調整してくれて抜けてきた」

「そうなの!?」

「ああ。原田凄いのよ。訛るけど。ククククっ」
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