御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そしてついに後日念願の大型免許を取得した。

「パパ! 取ったよ! 乗れるよ!」

「おお! 遂にか! おめでとう」

「いつ行ける?」

「ははは。いつでも。今からでも大丈夫だぞ?」

「行きたい!」

「ほら。これ」

そう言ってパパはガレージに私を連れて行って、ヘルメットやグローブなど一式をくれた。

「ありがとう」

「ちょっとその辺走りに行こうか」

「うん!」

そして支度を整え早速乗る。

うわ。
エンジンが凄い。

パパに細かい操作をいろいろ教えてもらう。

いつ乗るかもわからなかったのにやっぱりちゃんと整備されていて、胸が熱くなった。

「春香。似合ってる」

そう言って自分のバイクに跨るパパは物凄くカッコよかった。

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