御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「アイドル? なにそれ」

私もハンバーグを放り込む。
粗挽きでいい感じだ。

「お前がファンサービスしてるからだろ。笑顔振りまいて」

味噌汁を飲み私を見る。

「別にファンサービスはしてないよ」

「カッコいいって人気らしい」

また大河はハンバーグを口にいれた。
よく食べるねー。

「ははは! それは光栄だ」

「妬けるわー」

ふふふ。もぐもぐしながらかわいい。

「カッコいい嫁ってどうなの?」

「最高。俺の嫁、最高。カッコいい」

「ははは! それは大河でしょ」

「やっぱ、可愛い。カッコいいけど可愛い」

「わ、わかったって! 言い過ぎ」

「ククククっ」

「なんかさ、副社長になってから帰ってくるの早くなったよね?」

ハンバーグを食べる。
おいし。

「ああ。そうなんだよな。俺結婚したってのもあって、原田が上手く調整してくれてんのよ」

「そうなの?」
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