御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そしてあっという間に結婚式の日がやってくる。

ここはなんとニューヨーク。
結さんは、私と大河が付き合ったこの場所を選んでくれた。

そしてヘアメイクはもちろん大河の妹の美空ちゃん。

「完璧だわ。天才だわ。やっぱり元がいいとこうなるわ」

鏡に映る私を見て自画自賛している。
すっかり私も美空ちゃんと仲良くなった。

というか、なんと美空ちゃんと旦那さんの大地くんが同じレジデンスに引っ越してきたのだ。

犬がどうしても飼いたくて我慢ならなかったらしい。
うちはペット可のレジデンスだから。

階は一つ下の二階。
さっそくアフガンハウンドを飼って。
なんか美容師さんぽい。
ずっとあの長い毛をブラッシングしてあげてそう。

うちのレジデンスはどうやら大型犬だらけになるみたいだ。

「美空ちゃん、ありがとう。凄く素敵」

本当に別人みたいだ。

「大河に襲われるなこりゃ」

「ちょ、やめてよ!」

「いや冗談抜きで」

凄い事言うよねこの妹は。
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