御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない

そしてパパが入ってきた。

「春香」

「パパ！」

「綺麗だな。ドレスも似合ってる」

「ふふふ。ありがとう」

結さんが作ってくれたドレスはこれはもう豪華な装飾が所狭しと施されていてこれをこんな短期間で作るんだから、やっぱりただ者じゃないと思った。

パパにベールをおろしてもらう。

「よし、行こうか」

「うん」

そして挙式が行われる扉の前まで向かう。

「パパ。私パパの娘で幸せだよ。ありがとう」

私は感謝の気持ちを伝える。

「春香。ありがとう。俺は幸せ者だ、娘にそう言ってもらえて。大河くんと幸せそうにしてるのを見るのが今の俺の楽しみだからな」

「パパ。大好き」

初めて言った。
これからたくさん親孝行するからね。

パパは顔を上げて泣くのを堪えてる。
いや堪えられてないなこれは。
もう号泣やんけ！

「ちょ、パパ！？」

そしてその時扉がついに開いた。

え！？　いまなの！？