御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
眩しい陽の光が差し込み目を覚ます。

「ん…」

え…
大河は私を大事に抱えるように抱きしめ寝ている?
よね?

モゾッと動いた私に大河はすぐに気づいた。

「はよ…」

「おはよう…んっ」

「大丈夫か? 今抜くから」

まさかずっと繋がったままだったなんて…

「あっ…ま、待って…」

すっかり敏感になってしまって少しの振動でもおかしくなりそう。

「抜かないと…俺…また…」

本当この人…

「いい。このままで…」

するとゆっくりと動き出す大河。

「はぁっ…ヤバ…いっ…」

「クッ…ゆっくりするな」

耳元で寝起きの低い声が鼓膜を刺激する。

ピクっと背筋に電撃が走る。

「んっ…大河のっ…凄いっ…」

「はぁ…抜け出せないわ」

次第に律動が加速してくるも、すぐにまたゆっくりになる。

その緩急が余計に…

「大河っ…焦らしてる?」

「してない。すぐイキそうなるの我慢してる」

そう言って後ろからギューっと抱きしめられ、手を握られる。

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