御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
兄弟?

いや、それならそれで私には関係ない。

やめよやめよ。

そう思い、コーヒーをまた流し込んだ。

天音は忙しいから基本的には私達のやりとりは天音からして来た時だけ。

大丈夫だよね。
うまくいくよね?

車に乗って深呼吸する。

天音は今頃すっかり殻に閉じこもり、全てを諦めてしまっているに違いない。
私にはわかる。

あとは何かあったら職場も教えたし大丈夫だろう。

そしてまた悪魔の顔。

もう!
いい加減にしろ自分!

あんな一夜限りの相手。

忘れろ!

手切れ金まで受け取ってんだから。

思いだしたらまたムカムカしてきた。
はぁ。帰ろ帰ろ!

帰ったら一人でちょっとだけバイク乗ろ。
寒いけど、頭を冷やすのにはちょうどいいや。
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