御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
すっかり12月に入り、いよいよ天音も誕生日を迎えた。

神楽さんからも天音からも連絡はない。

まぁ神楽さんとは連絡先を交換してないけどね。
職場は教えた。

でも来てないし、なんとかなったんだろうか?

私から天音に連絡してみようかな?
いや、待とう。
ここは。

すると電話が鳴った。

天音だ!

「もしもし天音!?」

私は勢いよく電話に出る。

「春香っ!」

切迫詰まった声に焦る。

「どした!」

あたしゃ男かい。

「け、結婚決まった…」

ドクドクと心臓が早まる。

「誰と!」

「…丈慈と…。春香…。ありがとうっ」

天音は泣き出した。

よ、良かったぁ…
うまくいったんだ…
神楽さん、本当になんとかしちゃったんだ…

私も目から涙が落ちる。

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