御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
ギリギリまで死んだように寝て、散らかったゴミを捨てる。

なんでこんな事私が1人でしなきゃいけないのよ!
一回ごとにゴミ箱に捨てろっつーの。

文句が止まらない。

支払いをする為にフロントへ向かう。

「もうお支払いは済んでおります。それからこちらを預かってます。タクシー代だそうです」

「あ、はい…どうも」

「タクシーはホテルの前に待機しておりますので。ありがとうございました」

そしてホテルの前に出てタクシーに乗り行き先を告げる。

フロントで受け取った封筒の中を見れば三万円が入っていた。

いや、多すぎな。
数千円で足りんのよ。

これは慰謝料込みだな。

二度目は無い。
そういう事だ。
要は手切れ金だ。
借りは作らないってか。

あと味わるっ。
綺麗な顔した悪魔だあれは。

金持ちでイケメンでさぞ女を食い散らかしてるんだろうよ。

よくそれで "またな" なんて言えたもんよ。
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