御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そしてそれぞれの親から漏れなく遺伝子を受け継いだ俺たちは、まぁ昔から目立った。

ウザいくらいに。

幼稚園から高校まで全員同じ。
環境が変わっても俺たちは変わらない。

周りもいつもどこに行っても騒がしかった。

年頃になって女を抱くようになって気づく。
どの女もこの顔と、金に興味があるだけだと。

♦︎♦︎♦︎

高一の夏。
3年生のすげー美人な先輩に呼び出された。

「大河くん。友達にならない?」

「ああ。いいっすよ」

俺はその場で連絡先を交換した。

「今度さ、カラオケにでも行こうよ」

「オッケーっす」

そんなこんなで適当に遊ぶのを繰り返してるとある日告白された。

特に他に気になる女がいた訳でもないし、俺はあっさり承諾した。
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