御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
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一人の女に費やす時間が無駄だと思った。

その時から、彼女の定義もよくわからなくなって女は適当に遊んで身体だけ借りれればもうそれで良かった。

適当に好きでもないのに好きと言えば喜ぶし。
俺も雰囲気づくりでそれに付き合ってたけどそれすらも面倒になっていった。

こっちがドライな関係だけと思ってても、そういう奴に限っていろいろ感情を押し付けてくる。

誰としても同じだし、誰のことも別に好きにならなかった。

追いかけられれば追いかけられるほど気がめいる。

なんか恋愛がどーのこーのって、ついていけないんだよな。


って思ってた。
あの日までは。


♦︎♦︎♦︎

あの日、俺は丈慈とワインの品評会に参加した。
会場に入った途端やはり騒がれる。

まただよ。

そして一人の女に目が止まった。

ドクンと音を立てて心臓が暴れ出した。
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