御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
とりあえずあと3日すれば休みだ。
よし。
寒いけど今年は暖冬で雪も降らないしバイクはまだ乗れる。

この際気分転換に少し遠出してみようかな。

家に帰ってソファに座るパパに聞いてみる。
パパもその日は休みなはずだ。

「パパ、土曜日バイクで少し遠くまでツーリング行きたいんだけど、行ける?」

「土曜日か。ごめん春香。その日は仕事なんだ。ごめんな」

「そう。わかった。大丈夫」

仕事か。
急だしね。
仕方ないか。

コンコン。
柊麻の部屋を尋ねる。

「柊麻ー」

「ん? どうしたの?」

「土曜日って暇?」

「土曜日はサッカーの試合だよ」

あ、そうだった。
そんな事言ってたな。

「どこでだっけ?」

せっかくだから観に行こうかな?

「〇〇スタジアム」

お、ちょうどいいじゃん。

「移動はみんなでバスだもんね?」

「そうだよ。どうして?」

「お姉ちゃんも、バイクで追いかけて応援しに行こうかな!」

「本当? 気をつけてね」

「柊麻も頑張ってね」

「うん。ありがとう」
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