御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「そう言えば、俺とは友達なってくれんのか?」

ニヤニヤと聞いてくる悪魔。

言われると思った。
私とした事が。
ついバイクを前にして普通に話してしまっていた。

私は火傷覚悟でコーヒーを飲み干し、近くにあったゴミ箱へ捨てる。

「じゃ。ごちそうさま」

ぱっぱと準備をして私はバイクにまたがりエンジンをかける。

「ちょ、おい」

何故か悪魔も一気飲みしてゴミ箱に捨てに行った。

その間に私は何も言わずに立ち去る。
それはそれ、これはこれよ。

そんな事を思いながら少しバイクを走らせた所で、なんと悪魔が後ろから追いかけて来やがった。

ちょっと! なんなのもう!
何でついてくんのよ!?

なんか呑気に手上げてるし。

私は無視する。
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