御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
するとちょうど柊麻たちも出てきて、ウォーミングアップをしだす。

やっぱり、他の子よりも大きい。

「あの黄色の10番。いい動きしてんな」

それは偶然にも柊麻だった。
でも私はそのまま無視する。

そして少しすると開会式が始まり、いよいよ試合が始まった。

頑張れー!
と胸の中で応援する。

いけー!

柊麻が早速ゴールを決めて、私は拍手を送る。
よしよし!
いい出だしだ。

ゴールから戻る時に柊麻が私に気づいてピースサインをして来たので、私も手を振り返す。

「ん? あの10番、知り合い?」

悪魔も気づいたようだ。

「弟」

一言だけ告げる。
どうせ年が離れてるだのなんだのって言ってくるんでしょ。

「ナイスプレイ!」

悪魔はそれに対して何も言わずに、柊麻に向かって声をかけた。
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