御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
今日は仕事も休みだし、悪魔にさんざん弄ばれたせいで身体がギシギシだ。

自分の部屋へ戻ってまた寝ることにした。

コンコン。

「お姉ちゃん」

弟の柊麻(しゅうま)だ。

「どうしたの?」

私はベッドから起き上がりドアを開ける。

「ここ教えて」

宿題か。

「いいよ。おいで」

私は柊麻を部屋に入れてテーブルに並んで座る。

「これなんだけど」

ヤバい。わからん。

「ちょっと、教科書見せて?」

教科書を見ながらはるか昔の記憶を辿り、なんとか思い出して教えてあげる。

「今のでわかった?」

「わかった! ありがとう」

ニカッと笑う。
かわいい。
こりゃいい男になるわ。

「今日は空手はないの?」

「今日は休みだよ。でも夕方からフットサル」

「忙しいね。頑張ってね」

「うん! お姉ちゃんそれどうしたの?」

「え?」

「首の下らへん、赤くなってるよ? 虫さされ? 薬持ってきてあげる?」

私は部屋にあった姿見で見る。
げ!
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