御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
気づく想い
「ありがとうございました」

今日は日曜日、やはりショップは忙しい。
昨日の柊麻の事が気になりつつも接客はしなければならない。

「いらっしゃいませ」

次々にやってくるお客様を笑顔で出迎え、朝から晩までずっと休まずに怒涛の一日を過ごす。
だいたい土日祝日はこんなもんだ。

他のスタッフは休憩を挟むけど、店長の私はいつもこんな感じ。

隔週ではあるが、土日もどちらかは休みをもらえるのでそこまで大変じゃない。
慣れたというか。

それで昨日は土曜日だけど休みだったという訳だ。

ようやく店を閉めて、ロッカーに行って携帯を確認するとパパからメッセージが入っていた。

"お疲れ様。昨日はありがとう。柊麻も無事に帰宅しました。お昼はステーキをお替わりするくらい元気になったよ。心配かけたね。仕事頑張れ"
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