御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そして家に帰ると、頭にあみあみのガーゼを巻いた柊麻がまだ起きていてリビングでサッカーの試合を見ていた。

「ただいま」

「お姉ちゃん! おかえり!」

「大丈夫?」

「全然大丈夫だよ」

「そっか。なら良かった」

「お姉ちゃん」

柊麻が何かニヤニヤしている。

「昨日の隣にいたイケメン、彼氏?」

んな!?

「もしかして、前のキスマーク付けた人だったりする?」

こんのマセガキ!
ニヤニヤって!

「な、なんの事かなぁ?」

「クククッ。大丈夫だよお姉ちゃん。俺パパには内緒にしておくから」

そう言ってニヤニヤしたまま柊麻は自分の部屋へと入って行った。

もうっ!

14歳も離れた弟にからかわれる姉って。
まぁ柊麻は本当にパパには言わないつもりだろう。
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