御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない

「もうすぐだね！　天音たちの結婚式」

「はは。そうだな」

今日は私は平日の休みで、たっぷりジムで身体を動かしてきてそのまま仕事終わりの大河と待ち合わせをして、一旦自分の車は置いて大河の車でご飯を食べに行く。

「定食屋いこ」

「やった。あそこ美味しいよね」

大河は高級志向の所ももちろん連れてってくれるけど、意外と穴場みたいなひっそりとおばちゃんとおじちゃんがやってるみたいな店も好きらしく連れてってくれる。

「あー落ち着く。静かでいいわー」

「おつかれ」

二人でノンアルで乾杯だ。

「春香の前では素でいられていいわ」

「ははは。どーも」

「声がいいよな」

「声？　初めて言われたよ。低くて可愛くないじゃん」

「いーや、だいぶ落ち着くのよそれが」

相当今日はお疲れのようだ。

「あそう？」

私はわざと高い声を出してみる。

「やめろ。無理すんな。ガサガサしてて笑うから」

「はっ、うるさ」