御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
その後もたわいもない会話をして食事をとったあと、軽くドライブしながら夜の街を眺める。

特に何も話さなくてもまーったく気にならない。

そしてまた何か思いつけば話して。
そんな感じ。

「それじゃ。おやすみ」

「うん。ごちそうさまね。いつもありがとう。おやすみなさい」

大河はニコッと笑って帰って行った。

よし。
私も帰ろう。

そして翌日職場に行くと、本社の人事担当から珍しく私に連絡が入った。

「篠宮さん。お久しぶりです」

この人は五十嵐さん。

「あ、お久しぶりです。五十嵐さんどうかしましたか? 求人?」

「いや、今回は違うんですよ。篠宮さんに是非、ニューヨークの新店舗へスタッフとして行ってもらいたくて! 遂にですよ!」

「ほ、本当ですか!?」

嘘…
私が?

それと同時に何故か大河の顔を思い出してしまう。

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