御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「春香っ…。クッ…好きだ」

グッと大河の大きく熱を持ったそれが割って入ってきて、奥まで当たる。

「あっ…んっ…」

私も好き。
そう言いたいのを必死に我慢した。

私は…
答えられないの。

ごめんね。
ごめんなさい。

憧れてたニューヨークへ行くの私。

そう思いながら何度も大河にしがみつく。
その度に大河は力強く抱きしめてくれて、熱い瞳で私を見つめる。

見透かされてるみたいなその瞳から目がそらせない。

本当に好きなの。

大河。

さよなら…

愛しい人。

大河はまたギューっと私を抱きしめ、奥の奥までガンと突き上げる。

まるで、忘れんなと言ってるみたいに。

そして、肩を掴まれ更に激しさを増す腰つきに気を失ってしまいそうになる。

逃げんなと言われてるみたいだった。

知らずに涙が出て、それをキスで拭う大河。

私を見つめる瞳は揺れ、何かを訴えているかのように。

「好きだよ。春香。信じて」

それを最後に私は気を失ってしまった。
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