きっとそれは幸せな夢だった
「こんにちはーっと…、」

『あ、橋本さん。こんにちは、』


ぺこり、と私が頭を下げると

たまたまカウンターにいた講師の先生が

私の顔を見て、そういえばー、と声をかけた。


『この前の確認試験、クラストップだったでしょ。この成績なら志望校もっとあげても大丈夫なんじゃない?』

「あー…、ありがとうございます。考えてみますね、」


どんな顔をしたらいいのかわからなくて

私はとりあえず愛想笑いだけして

足早に教室に向かった。
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