きっとそれは幸せな夢だった
[SIDE 亮介]


「誰です、さっきのあの子。」

『あ、橘先生知らないんですか?つい1ヶ月前くらいに入ってきた子なんですけど、すごい優秀なんですよ。』

「へぇ…、」

『橘先生は数学担当だから会う機会なかったのかもですね。』


俺はなんとなく気になって

英語のクラスを覗いたけれど

彼女は誰ともつるむことなく、自席で自習していた。
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