きっとそれは幸せな夢だった
『亮介せんせーなんでここいんのー?』

「橘先生、な。なんでもねーよ、」

『ふーん、変なのー。』


同級生とは明らかに違う

大人びた空気。

高三の夏前なんて、よっぽどやる気がでない時期だろうに

真面目なやつなんだな。


「お前らも真面目に講義受けろよー。」


俺の言葉に生返事する生徒達に苦笑しつつ

俺は自分の受け持ちの教室へ向かった。
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