きっとそれは幸せな夢だった
「塾の先生と花火大会デート!?!?」


放課後。

最近塾に行くか、家に帰るかの2択だったから

この日は珍しくカフェに寄り道をしていた。


「ちょっ、声おっきい!ていうか、デートじゃないし!」

「男女が一緒に花火大会に行くのに、どこがデートじゃないって言うのよ!」

「そ、それはっ…、そうかもしれないけど…、相手は先生だし、」

「先生だって言ったって男と女には変わりないでしょ?ていうか何歳の?その人、」

「に、21、だと思う。大学3年生って言ってたから。」


結莉に言われて気がついたけど

私は橘先生のこと、大学生ってことくらいしか知らない。
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