きっとそれは幸せな夢だった
「…にしても、咲良がデートかぁ。私と遊んでくれないのにデートかぁー、」

「だからそれは、ごめんって、」

「まあ私は咲良が幸せならなんでもいいんだけどね。」


私はいつでも咲良の味方だし、と

結莉は笑って私の肩を叩いた。


「たまには楽しんできなよ、普段頑張ってるんだし!」

「…ん、そうだね。」

「浴衣着てくんでしょ?私着付けよっか、」

「そ、そんなに気合いいれなきゃだめ?」

「あったりまえでしょ!当日の昼に私行くから、ちゃんと準備しといて。」


私は結莉の勢いに押されて

こくり、と頷いた。
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