きっとそれは幸せな夢だった
「家の近くまできたら連絡するから。それならどう?」

「まあ、それだったら…。」

「じゃあはい、スマホ出して。咲良ちゃん俺の連絡先知らないだろ。」


QRコードで

一瞬にして連絡先が交換されて

これでよし、と先生は満足げに笑った。


「じゃあまた明日の夕方な。…って言っても、俺も今日1日ここにいるけど、」

「今日は大学休みなんですか?」

「大学生の夏休みはめちゃくちゃ長いからなー。バイトくらいしかすることねーの。」
< 28 / 62 >

この作品をシェア

pagetop